鬼才リュビモフが弾くアップライトのプレイエル!
ショパンが選び、弾いたであろう1843年製の銘器の響き。国内仕様盤。
プレゼンター 林田直樹さんが
「これだけはCDで持っていてほしい」という想いで選んだアルバムです。
ロシア・ピアニズムの伝統を継承しながらも、現代音楽と古楽にも挑戦してきた
異端児のアレクセイ・リュビモフが、ショパンが所有していた1843年製プレイエルを
弾いています(2019年ワルシャワでの録音)。
ここではショパンの作品のみならずバッハ、ベートーヴェンをも収録しているのは、
作曲家が自宅でどんな曲を演奏していたかを意識したものでしょう。
そのソフトフォーカスな響きはこの世のものとも思えぬ神秘的なもので、
世界屈指の名器がリュビモフによってこそ甦ったというべきでしょう。
(林田直樹)
【アルバム概要】
「アレクセイ・リュビモフ~ショパンの家のピアノにて」(アレクセイ・リュビモフ)
《曲目》
ショパン:前奏曲嬰ハ短調 Op.45
舟歌嬰ヘ長調 Op.60
前奏曲変イ長調(遺作/Presto con leggierezza)
子守歌変ニ長調 Op.57
J.S.バッハ:《平均律クラヴィーア曲集第1巻》より
前奏曲とフーガ第4番嬰ハ短調 BWV.849
前奏曲とフーガ第13番嬰ヘ長調 BWV.858
前奏曲とフーガ第24番ロ短調 BWV.869
モーツァルト:幻想曲ニ短調 K.397
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調 Op.27-2《月光》
《演奏》
アレクセイ・リュビモフ(ヒストリカル・アップライト・ピアノ
/プレイエル1843年製作、シリアル・ナンバー10112)
《録音》
2019年8月26日-29日
ポーランド放送ヴィトルト・ルトスワフスキ・コンサート・スタジオ
(ワルシャワ、ポーランド)
【アルバムについて】
1843年、プレイエルの工場でショパンは自分のアパート用に
「シリアル・ナンバー10113」のアップライトを選び、
同時にパトロン(であると同時に隣人)だったナタリア・オブレスコフ用に
「シリアル・ナンバー10112」のアップライトを選んだのだが、
社交で求められた場合には、ショパンはこの「10112」も
度々弾いたに違いないとされており、
今回リュビモフが弾いている「10112」はショパンと特別に縁の深い楽器の1つなのです!
ちなみにパリの音楽博物館には1839年にオブレスコフ家によって購入され、
ショパンが同年から1841年まで弾いたプレイエルのグランド・ピアノ
(シリアル・ナンバー7267)が所蔵されており、この事実からも
ピアノの詩人と同一族との関係の深さを窺い知ることができます。
リュビモフはショパンと非常に関係の深いこの「プレイエルのアップライト」を
用いることにより、当時、聴衆のいないパリのスタディ・サロンで
ショパンとその弟子たちが、この楽器で古典派のレパートリーを演奏した時に
聴こえていた響きとその世界の再現、
さらにはバッハ、モーツァルト、そしてベートーヴェンの作品を、
その魔法(プレイエルのアップライト)を使ってショパンの世界の音楽的イメージに
変えてしまうという壮大なテーマに取り組んでいます。
※この商品には、能登半島の森林を育てるために、OTTAVAが購入する
石川県「Jクレジット」の購入費100円が含まれます。
詳しくは、こちらをご覧ください。
https://ottava.jp/?p=21087